自律神経は「交感神経+副交感神経」という2つの神経から構成されていて、生理活性のコントロールを行う神経です。自律神経失調症とは自律神経が持つ調整機能が損なわれる=失調する状態です。
この自律神経失調により生理活性のコントロールがうまくいかない状態になることで精神面「気持ちの浮き沈み」や肉体面「身体の不調」に支障をきたします。
漢方村岡では、漢方を活用し自律神経失調症の根本的な改善のお手伝いをさせて頂きます。
自律神経失調症とは、生命活動(生理活性)の指令伝達を行う自律神経の働きが損なわれる病です。その結果、精神面や肉体面に様々な症状や不調が現れるという現代人に多い病です。
自律神経の働き
人の体は、「交感神経:活動」「副交感神経:休息」という、互いに相反する働きを持つ自律神経によって無意識に体の状態をコントロールされています。
つまり、この自律神経が正常に働くことで一定の健康状態が維持されているというわけです。
自律神経失調症の分類
本能性自律神経失調症
生まれつき自律神経が乱れやすい先天的なタイプです。虚弱体質、低血圧、体力に自信がない人に多く見られ、体質(本質)が大きく影響しているタイプです。
神経型自律神経失調症
心理的(精神的)な影響を大きく受けるタイプで、体調の変化に敏感で小さなストレスでも体調を崩しやすいです。繊細で敏感な特性を持つので気持ちの浮き沈みが体調に現れやすいです。
心身症型自律神経失調症
日常生活でもストレスの影響を受けるタイプで、自律神経失調症の中で最も患者数が多いです。真面目、几帳面、頑張り屋さんがなりやすく、心理面にも体にも症状が現れます。
抑うつ型自律神経失調症
自律神経失調症が進行したどり着く先がこのタイプです。精神的に「やる気の損失・気持ちの浮き沈み」といった「うつ症状」を有し、肉体的にも「だるさ・頭痛・微熱・不眠」などの症状が現れます。
私たちが暮らしている日本は「ストレス社会」としてあまりにも有名です。自律神経失調症の大きな原因となるものがこのストレスです。ストレス大国日本なので自律神経失調症の方や予備軍の方がとても多く人口の5%と言われています。
主な原因はストレスの蓄積
自律神経は交感神経と副交感神経がバランシングして保たれています。ストレス過多の状態になると、ストレスから体を守るために交感神経が優位になります。
長期的にこの状態が続くと交感神経>副交感神経という構図ができ自律神経はバランスを崩します。これが、自律神経が失調している状態なのです。
自律神経失調症が進むと「疲労・めまい・立ちくらみ・だるさ・不眠・耳鳴り・動悸・偏頭痛・手足の痺れ・喉の違和感」などの症状が現れます。症状は人によって異なりますが。自律神経機能が低下することで様々な不調が現れます。
正常な指示伝達が滞る
自律神経は脳からの指示を体内の器官や組織に伝達する司令塔です。自律神経が正確に指示を伝達してくれるから、その先の器官や組織が正しく機能してくれます。
しかし、自律神経がダメージを受け、働きに支障が出てしまうと伝達先への指示が滞ったり、正しく伝達されないなどの影響によって様々な不調が出てしまいます。
正常な生理活性が滞る
ストレスによって自律神経が正しく機能しない状態だと、正しい指示が器官や組織に届きにくくなってしまいます。
その結果、末端の器官や組織は、伝達不良によって正しい生理活性(代謝反応)が行えなくなってしまいます。
これが、自律神経失調症によって様々な体の不調が現れてしまうメカニズムなのです。不調の連鎖の一例を挙げますと。
恒常性も正常に機能しない
ホメオスタシス(恒常性の維持)という言葉をご存知でしょうか?恒常性とは字のごとく「常に一定に保つ」ということを表します。
身体に例えると、暑ければ発汗して熱を逃がし、寒ければ発熱し体温を保つなどの働きです。
私たちの体が健康でいられる一番の理由は恒常性が正しく働き健康状態を一定に保ってくれているからです。
恒常性は「自律神経・内分泌・免疫」で構成されバランシングされていますので、自律神経失調症になると恒常性が正常に働かない状態になりやすいのです。
自律神経失調症は人によって様々な症状を有することから、他の疾患と類似している部分が多々あります。精神的な症状から肉体的な症状まで様々な疾患が存在しますので見極めが大切です。
精神的な要因
「摂食障害・慢性疼痛・繊維筋痛症・慢性疲労症候群」も自律神経失調症と似ている症状です。今起こっている症状から疾患を特定することが最も大切です。
肉体的な要因
「貧血・糖尿病・がん・脳腫瘍・バセドー病」も自律神経失調症と似ている症状を有する疾患です。
症状が似ている疾患は確かに存在しますが、ほとんどの場合検査によって疾患が特定されます。特定されない原因不明の場合が自律神経失調の疑いがあるということです。
うつ病と自律神経失調症の違い
自律神経失調症とは、ストレスなどが原因で体のあらゆる箇所に不調が現われる病気です。精神的な面にも症状が現われやすいので、うつ病とよく間違われる事が多いのです。
自律神経失調症とうつ病はどちらもストレスが主な原因となって引き起こされるものとされており、その点では一緒です。
しかし、大きな違いがあります。それは、自律神経失調症はストレスが原因で自律神経のバランスが乱れ症状が現われる病気。
うつ病はストレスが原因で、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現われる病気なのです。
自律神経のバランスが崩れると脳内のバランスを乱れ、それが原因で伝達物質の異常を来しうつ病になってしまうのです。
現在、自律神経失調症の症状がある場合は、医療機関へ行って検査を行い病が何なのかを調べる必要があります。そして自律神経失調症の場合は薬物による治療を行うのが一般的です。
薬物療法(対処療法)
自律神経失調症に対する一般的な治療方法は「抗不安薬・自律神経調整薬」を用いた対処療法です。
自律神経失調症によって起こる気持ちの症状に対しては、うつなどの精神的な疾患にも用いられる「抗不安薬」を用いるケースもあります。
そして自律神経の調整に関してですが、自律神経失調症は交感神経の亢進し、副交感神経が働かない状態が多いです。
その状態を自律神経調整薬によって副交感神経を刺激することで改善を目指します。ただ、自らのコントロールによってバランスを取るものではないので服用に継続を求められるケースがあります。
自律神経失調症という診断が確定している場合、薬物による対処療法以外にも根本的に改善できる方法があります。それが生活習慣の見直しや漢方によって神経のバランスを整える治療です。
カウンセリング
漢方村岡ではお客様へのカウンセリングをとても大切にしています。特に自律神経失調症の場合は、複合的な原因を導き出す必要があるからです。
カウンセリングでは病院での検査結果や血液検査の値なども含め、漢方医学独自の問診も取り入れ複合的に原因を見つけます。
そして検査結果とカウンセリングの結果の両方から治療方針を決定します。
生活環境の改善
当店では、カウンセリングによって導き出した原因の内、生活環境(習慣)による原因については改善の提案をさせて頂きます。
それは、自律神経失調症が先天性によるものでない場合、生活環境によってもたらされる場合が多いからです。
環境や努力で改善できることはしっかりと改善し、今より良い状態を目指します。しかし、自力だけでは改善できないことがあるのもまた事実で、その場合は漢方を使い症状の改善に導きます。
漢方で自律神経のバランスを整える
自律神経失調症を改善するには現在、疾患によって出ている症状と原因となる自律神経の失調の両方にアプローチする必要があります。
漢方治療で大切なことは漢方の優れた効果を活用し、自律神経調整と体内のバランスを整えることで、元の自然な状態へ戻すということです。
つまり、現在の自律神経調整ができない体質を改善するものが「漢方」とお考え下さい。体質の改善には、ある程度の期間、服用して頂く必要があります。そして忘れず根気よく飲み続けることが自律神経失調症改善の最大の鍵となります。
いかがだってしょうか?自律神経の不調でお悩みの場合は、バランスの医学と呼ばれる漢方処方を体感してみてください。
ご相談は無料です。
漢方村岡ではお客様のお悩みの根本改善を目指していますので、お気軽にご相談下さい。