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2016年2月12日 金曜日
読売新聞』2014年4月17日夕刊
精子の老化はあるの・・・・?
精子は毎日作っているし、男性はいくつになっても子どもをつくる能力があるというイメージが強かったので私自身精子の老化はないものと思っておりました
しかし先日、男性の精子も年齢を重ねると受精能力が低下する可能性があるという研究内容が発表されました。
「精子も35歳から老化 独協医大調査 受精能力低下の可能性」
※1. 男性不妊外来を受診した男性のうち、精子の形態や運動能力に異常が見つからない80人分の精子を採取、マウスの卵子に顕微授精させ分裂を促す活性化能力があるかどうかを調査したもの
̻●個人差がはあるが男性も35歳から精子の能力が低下!?
独協医大越谷病院泌尿器科の岡田弘教授らのグループが行った精子能力調査(※1)では
35歳未満の男性の精子では約7割に活性化能力があったのに対し
35歳~39歳では62%
40歳~44歳では52%
45歳~49歳では39%
35歳を境に低下。
45歳以上では35歳未満の男性より30ポイント近く低くなることから、やはり男性も加齢と精子能力の低下には関係があるといえそうです。
ただし、すでに子どもがいる(妊娠力がある)男性は、年齢に関わらず機能低下の程度は軽微だったとのことから、老化には個人差が大きいと考えられます。
● 男女間で異なる老化の速さとメカニズム
男性の精子は先ほどお話したように毎日常に製造しております。
女性の卵子は、作ることはできず生まれながらに備わっております。
そのため卵子も自分と同じだけ年を取って40代半ばになるとほとんどの人が妊娠できなくなり、できても半数は流産してしまいます。
このように、女性は一定の年齢で劇的な変化が起こりますが、男性の場合はゆるやかな衰えで個人差も大きい。
ですから男性は女性ほど高齢だからあきらめなければならない状況にはなりにくい
とはいえ、男性が初めて父親になる年齢の全国平均は32.3歳と高齢化が進行中。
今回の研究内容から、男性も35歳を過ぎたら高齢出産と捉えるのが大切だといえます
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2016年2月3日 水曜日
私は現在39歳で福岡県の不妊治療病院に通っております。不妊治療は何歳まで出来ますか?また病院でAMH抗ミュラー管ホルモン(卵巣予備能)が低いと言われました。どういうことでしょうか?教えてください。
AMHは抗ミュラー管ホルモン(アンチミューラリアンホルモン)でAnti-Mullerian Hormon
の略です
1 AMHの数値は卵巣の中の卵子在庫(数)の目安です
原始卵胞 > 前胞状卵胞大きさ(6~8mm)(AMHを出しています) > 胞状卵胞
2. 性周期からの影響は受けにくい
3.早期閉経(POF)の血清AMHは低下し 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は平均より
2~3倍高くなります
平均値
31歳以下 6.21(ng/ml)
32~33歳 5.42(ng/ml)
34~35歳 4.75(ng/ml)
36~37歳 3.82(ng/ml)
38~39歳 3.18(ng/ml)
40~41歳 2.44(ng/ml)
42~43歳 1.67(ng/ml)
44~45歳 1.31(ng/ml)
46歳以上 1.00(ng/ml)
となっております。ただ目安ですし誤差もございます
AMHが1以下でも当店でも授かった方がいらっしゃいます
お世話になっています英ウイメンズクリニックのDr.邵 輝(しょうき)先生は
前胞状卵胞を普通預金に例えられて普通預金はないけど原始卵胞の定期預金はある可能性はあるよとおっしゃいます。
(原始卵胞はAMHを出していない)
福岡の古賀文敏ウイメンズクリニックの古賀先生は紫外線を浴びることで出来るビタミンDの体内濃度の多い方はAMHが高いことが多いとおっしゃっていました。
現状を受け入れて頂き、当店では少ないチャンスを有効にするために元気な卵胞を、卵子を育んでいただけることを提案させて頂いております
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2016年2月1日 月曜日
良質な卵子を作るためにはミトコンドリアが関係しているそうです
ミトコンドリアはエネルギーの通貨と呼ばれるATP(アデノシン三リン散)を
作っておりこのエネルギーがあってはじめて卵子は受精します。
このミトコンドリアが傷つけばATP(アデノシン三リン散)は産生されず分化は止まります
先月12月に読売新聞に掲載されました「卵子の若返り」で不妊治療
にも卵巣からミトコンドリアを取り出し体外受精をする際に精子とともに入れ
卵子を活性化する治療を日本産婦人科学会が実施を認めたとありましたが
それほどミトコンドリアは大切です
とても多い受精卵の染色体異常これにも関連しているとされます
ミトコンドリアの活性ご相談ください
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2016年1月28日 木曜日
本日は大分市大在の熊谷産婦人科の熊谷孝子先生のご講演聞いてまいりました。
一重に母乳育児の大切さを学んで参りました。現在妊婦の96%以上が母乳で赤ちゃんを育てたいと望んでいる。しかし実際に母乳で育てているお母さんは50%にも満たない。当店のお客様も授かったら母乳で育てたいとおっしゃる方が多いです。
まず皆さんユニセフ・WHOの母乳育児を成功させるための10か条をご存知ですか
- 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
- 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
- 全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法を良く知らせること
- 母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助をすること
- 母親に授乳の指導を充分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること
- 医学的な必要がないのに母乳以外のもの水分、糖水、人工乳を与えないこと
- 母子同室にすること。赤ちゃんと母親が1日中24時間、一緒にいられるようにすること
- 赤ちゃんが欲しがるときは、欲しがるままの授乳をすすめること
- 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
- 母乳育児のための支援グル−プ作って援助し、退院する母親に、このようなグル−プを紹介すること
母乳を与えることで女性から母にそしてわが子をいとおしいと感じる事、学ばせて頂きました。
これから赤ちゃんを授かるお手伝いだけではなく授かった後のお母様とお子様のお手伝いをしたいと感じました
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